研究概要 |
昆虫の脳でエクジソンにより発現調節を受ける遺伝子は、脳自体の後胚発生を制御するのみならず、その一部は内分泌系を介して脱皮・変態を支配していることが示唆される。幼虫から蛹への変態時における脳の形態変化及び脳を頂点とした後胚発生のホルモンによる調節メカニズムを遺伝子レベルで網羅的に解析するため、幼虫脳においてエクジソンに応答して発現する遺伝子の同定を試みた。 昨年は、エクジソン応答遺伝子クローンを約1,500単離し、一部について塩基配列を決定したが、本年度は、塩基配列解析をさらに進め、目標の約1,500クローンについて、ほぼすべての解析が終了した。生物情報的手法により、重複クローンを除いたところ、約300クローンに絞ることが出来た。この300クローンについて、エクジソン応答性の確認を行うため、約600のプライマーをデザインし、合成した。 現在、合成したプライマーを用い、逆転写-PCR法により発現の確認を行っている。加えて、これら約300クローンについて、公開されたカイコゲノム情報をもとに、生物情報的手法により、さらなる解析を続行中である。
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