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2004 年度 研究成果報告書概要

トレハロース蓄積による植物への耐凍性付与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15580109
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学
研究機関九州大学

研究代表者

本城 賢一  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (00264101)

研究分担者 飯尾 雅嘉  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40038279)
宮本 敬久  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (70190816)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード耐凍性 / トレハロース / トレハラーゼ / トレハロース6-リン酸合成酵素 / トレハロース6-リン酸フォスファターゼ / トランスジェニック植物
研究概要

まず,タバコ由来のトレハロース分解酵素(トレハラーゼ)遺伝子のクローニングならびに大腸菌での発現を試みた。発現した蛋白質はインクルージョンボディを形成していたため,酵素活性を保持した状態では得られなかったものの,ポリクローナル抗体の抗原として用いることができた.これを用い,野生株のタバコにおけるトレハラーゼの発現を見たところ,その発現量は非常に低いことが確認された.同時に,トレハラーゼアンチセンス遺伝子を導入したトランスジェニック植物(22個体)を作製した.しかしながら,これらのトランスジェニック植物体中でのトレハロース蓄積量を測定した結果,トレハロースの蓄積は確認できなかった.
続いて,トレハロース合成系酵素群(TPS;トレハロース6-リン酸合成酵素,TPP;トレハロース6-リン酸フォスファターゼ)の遺伝子のクローニングを試みた.まず,他の植物のDNA配列を基に,TPSおよびTPPコード遺伝子の保存領域からプライマーを作製し,PCRを行い,それぞれ約650bp,約450bp増幅断片を得た.次に,Clontech PCR Select cDNA library作製キットを用い,cDNAライブラリーを作製し,TPSおよびTPPをコードするcDNAクローンのスクリーニングを行った.それぞれの遺伝子についてスクリーニングをした結果,TPPに関しては1クローンのポジティブクローンが得られた.そのクローンは1,854bpからなり,384アミノ酸をコードしていることが明らかになった.TPSについてはcDNAライブラリーのスクリーニングによりポジティブクローンを得ることができなかったため,5'-RACE法および3'-RACE法を行い,2,177bpの塩基配列ならびに676残基の推定アミノ酸配列が決定された.
今後は二つの遺伝子の導入によるトレハロースの蓄積を目指していく予定である.

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公開日: 2006-07-11  

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