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2003 年度 実績報告書

スギこぶ病の防除と肥大制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15580133
研究機関東京農業大学

研究代表者

矢口 行雄  東京農業大学, 地域環境科学部, 助教授 (50157971)

研究分担者 菅原 泉  東京農業大学, 地域環境科学部, 講師 (50187639)
河原 輝彦  東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (40318176)
小林 享夫  東京農業大学, 国際食料情報学部, 客員教授
本間 環  東京農業大学, 地域環境科学部, 客員研究員 (90294347)
キーワードスギ / スギこぶ病 / アンケート調査
研究概要

スギこぶ病は草野(1903)によりわが国で初めて報告されて依頼、その発生は大分県、静岡県、神奈川県から報告されているが、わが国における本病の詳細な発生状況が把握されていないため、本年度は、わが国におけるスギこぶ病の被害分布および誘発因子について解明するため、スギ造林地に対するアンケート調査を実施した。
アンケートの調査方法は、北海道と沖縄県を除く全国45都府県の林業試験場等に郵送で依頼した。45都府県にアンケートを依頼した結果、36都府県(80%)から回答があった。
回収したアンケート結果から、スギこぶ病の発生は、77%が発生しているという回答で、そのうちの41%は山林の価値には左右されないという回答で、50%が木材の価値には左右されないという回答であった。また発生していると回答された中で、本病の発生生態に関する質問を行った結果、発生場所は林分の全体で、いつ頃から発生していたかという質問には、わからないという回答が最も多かったにもかかわらず、昭和30年(4%)、35年ころ(7%)から発生していたという回答も得られた。本病の発生場所の立地状況を質問した結果、地形は谷部(63%)が多く、傾斜度は緩傾斜地(33%)、傾斜方向には関係なく(71%)、相対照度にも関係なく(36%)、風通しの悪い場所が最も多く(59%)、小川等水源の近くに発生している(67%)という回答が最も多かった。本病の発生している樹木の状態は、直径成長がごく普通(39%)で、樹勢も普通(58%)、気根の発生は不明(90%)で、針葉の形態は湾曲し先端で接線をもって一致する形態(57%>が最も多く、スギの品種で発生頻度が異なる(75%)という回答であった。
今後、本病原菌の所属を早急に明らかにするとともに、感染経路等の発生生態さらに耐病性品種の再確認等の基礎的な研究が望まれる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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