研究課題/領域番号 |
15580140
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研究機関 | 大阪府立食とみどりの総合技術センター |
研究代表者 |
川井 裕史 大阪府立食とみどりの総合技術センター, みどり環境部, 主任研究員 (30333412)
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研究分担者 |
大谷 新太郎 大阪府立食とみどりの総合技術センター, 食品・資源部, 主任研究員 (90333434)
石塚 譲 大阪府立食とみどりの総合技術センター, 食品・資源部, 研究員 (00333435)
星 英之 大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科獣医学専攻獣医公衆衛生学研究室, 助手 (30301188)
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キーワード | ニホンジカ / DNA / マイクロサテライト / 唾液 / 糞 |
研究概要 |
能勢個体群24検体、池田・箕面個体群14検体、高槻個体群9検体の合計47検体(筋肉サンプル。ただし、高槻サンプルに関しては骨から得られたサンプルを含む)について、マイクロサテライト領域の10種のプライマーによりPCR、電気泳動を行った。このうち9種のプライマーからバンドを得ることができた。残り6種類のプライマーによる解析とalleleのホモ、ヘテロによるグループ間距離の算出を遂行中。 捕獲件数が少なく、筋肉サンプルが得にくい高槻個体群のサンプルを確保するため、筋肉以外の試料からのDNA抽出手法を検討した。糞、唾液サンプル(餌を舐めたトレイ)、唾液サンプル(濾紙)を採取し、森林内に設置し、DNA抽出の可否の経時的変化を追跡した。糞からは設置後64日目で50%の試料からDNAを回収できた。トレイからは8日目、濾紙からは32日目でDNAが回収できなくなった。 唾液サンプルを野生個体から回収するため唾液トラップを作成し、シカ生息地に3基設置し、センサーカメラにより2日間シカの行動を観察したが、期間中にシカの接近は認められなかった。より効率的なトラップ設置法を検討中。 金華山のニホンジカ糞サンプルにより、外部計測とステロイドホルモン計測による個体識別、雌雄判別を検討した。 d-loopによる多様性解析を遂行中。
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