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2004 年度 実績報告書

ヒラメレンサ球菌症における免疫防御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15580166
研究機関長崎大学

研究代表者

金井 欣也  長崎大学, 水産学部, 教授 (40145222)

キーワードヒラメ / レンサ球菌症 / Streptococcus iniae / 免疫防御 / ワクチン / マクロファージ活性化因子 / 抗体
研究概要

昨年度、免疫魚を攻撃して2日後に採取した血清(免疫・攻撃血清)を陰イオン交換クロマトグラフィーで分画し、続いて活性化因子を含むフラクションをゲルろ過クロマトグラフィーに供したところ、第1ピークと抗体価のピークがわずかにずれていることが分かり、抗体を含むフラクションとそれ以外のフラクションについてそれぞれプールして生体防御活能活性化作用を調べたところ、抗体以外のフラクションの方に活性化作用が認められた。本年度は新たに調整した免疫・攻撃血清を用いて再度活性化因子の精製を試みた。その結果、ゲルろ過クロマトグラフィーでは第1ピークと抗体価のピークが一致し、このピークを含む分画に活性化作用が認められた。したがって、活性化因子が抗体以外の血清成分であると推測した昨年度の結果を再確認することができなかった。
特異抗体がマクロファージ活性化因子であるかどうかを明らかにするため、特異抗体を精製し、その生体防御能活性化作用を調べた。マウスの抗ヒラメ抗体モノクロナール抗体産生ハイブリドーマ培養上清からプロテインGを用いて精製したマウスIgG分画をNHS-セファロースにカップリングさせ、ヒラメ抗体精製用アフィニティーカラムを作製した。免疫・攻撃血清を繰り返しこのカラムに通し、吸着分画(抗体)と非吸着分画(抗体除去血清)に分けた。非吸着分画は吸着物が99%除去されており、S.iniaeに対する凝集抗体価は認められなかった。両分画をヒラメに接種してみたところ、いずれの分画にも活性化作用が認められたが、分画前の血清の活性化作用に比べるとそれらの作用は弱かった。
以上の結果から、免疫・攻撃血清の生体防御能活性化作用は特異抗体およびそれ以外の因子の作用によるものと推察されたが、活性化における両者の役割については異なると考えられることから、来年度はこの点を中心に解明していく予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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