今年度は、海洋性ラン藻ファージの安定性の測定と保存方法の検討を行った。 具体的には、すでに分離しているラン藻ファージ(S-KM1)を用いて凍結乾燥やグリセリン凍結保存(グリセリン濃度や保存温度を変えて)を行った後、溶菌力を宿主菌Synechococcus sp.(strain KFM001)を用いてTiter測定(力価測定)した。その結果、もっとも安定した方法で保存する条件を明らかにした。 また、今後のベクターとしてのレパートリーを広げるため、現在保有している株以外の新しい宿主とファージの分離を推進している。 また、溶原化の確証を得るためPCR法によって、ファージと宿主の遺伝子の接合部分の特定を行う実験を行った。現在その配列を解析中である。 さらに、ファージ(S-KM1)の全ゲノムを解読するためのファプライマーを設計中である。
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