研究課題
今年度は、昨年度に引き続いてベクターとしてのレパートリーを広げるため、現在保有している株以外の新しい宿主とファージの分離を行った。具体的には、沖縄黒島海域などラン藻ピコプランクトンが豊富に存在するところからファージの分離を試みた。その結果、沖縄黒島の表層海水中には宿主としてのラン藻ピコプランクトンが10000cell/ml以上現存しており、そのほとんどがSynechococcusに分類されることを16S-RNA遺伝子の系統解析から明らかにした。またそれに感染するウイルス群を分離した。また、沖縄黒島に特有の井戸海水についても同様のスクリーニングをおこなったところ、井戸海水にはラン藻ピコプランクトンもそのういるすも現存しないことがわかり、生態学的に興味ある事実を突き止めた。また、これまでに保有している株間の溶原化の確証を得るためPCR法によって、ファージと宿主の遺伝子の接合部分の特定を行う実験を実施中である。
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Fisheries Science 72
ページ: 309-320
Journal of Sedimentological Society of Japan, 63(In press)
防菌防黴学会誌 35(印刷中)
水産増殖 54(印刷中)