研究課題
基盤研究(C)
マガキは水揚げ後の流通過程において、空気に暴露され、生きた丸貝として輸送、保存される。その間、大きな温度変化に加えて、数時間、ときには数週間低酸素状態に晒される。このような状態で長期間生存できる低酸素耐性などのストレス応答能力は、マガキが浅海に生息する固着性二枚貝であり、潮汐により空気中に露出するなど、様々なストレス条件下に置かれることから遺伝的に獲得してきたものであろう。しかし、それらの輸送中に晒されるストレスへの応答機構の詳細はほとんどわかっていない。また、マガキの流通過程を想定した空気中保存による低酸素状態の進行に伴って増減を示すタンパク質を2次元電気泳動法により検出・同定した。ストレスを与えたマガキ組織においていくつかの増減を示すタンパク質スポットを確認した。それらのタンパク質のN末端および内部アミノ酸配列情報をもとにデータベース検索を行い、それらタンパク質の同定に成功した。また、ストレスに応答して発現量の変動するタンパク質のマガキOgu1を認めた。部分アミノ酸配列をもとに完全長cDNAをクローニングしところ、マガキOgu1は343アミノ酸よりなり、等電点6.7、分子量38kの新規タンパク質であった。
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