研究課題/領域番号 |
15580197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
亀山 宏 香川大学, 農学部, 助教授 (70177608)
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研究分担者 |
ジェームズ ニッカム 東京女学館, 国際学系主任, 教授 (20350704)
加賀爪 優 京都大学, 農学研究科, 教授 (20101248)
渡邊 裕純 東京農工大学, 国際農学研究科, 助手 (80323757)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 温暖化 / 乾燥地 / 農業セクターモデル / 空間均衡モデル / トルコ / 産業連関分析 / 水資源制度 / 節水技術 |
研究概要 |
トルコ、中国についての調査研究実施の概要 亀山は、海外共同研究者のCakmak教授が構築したAgricultural Sector Modelを用いて温暖化の影響を検討する枠組みの構築に努めた。これは、経済余剰の最大化を目標関数にすることで、空間需要供給均衡モデルであり、カリブレーションの過程でHowitt教授のPMP(記述的数理計画法)の方法論を適応したもので、作物(穀類、豆類、工芸作物、油脂油、野菜、果樹ナッツ)、畜産(牛肉、ミルク、鶏生産物)をカバーしている。この研究では、総合地球環境学研究所のICCAPプロジェクトの気象グループのアウトプットである1999年の擬似実験のデータに基づき、同プロジェクトの作物グループとの共同の成果である小麦、トーモロコシなどの作物モデルから反収のシミュレーション結果を温暖化がもたらす影響としての反収の減少などをインパクトとして扱う。このほか灌概事業の計画面積や、人口の増加、EU加盟による農業政策の変更などを外生変数として与えることができるようになりつつある。 亀山・加賀爪は、Adana県、Konya県における地域農業生産モデルを構築し、温暖化に伴う、反収の減少、灌概補給の必要量、などを求め、数量的に温暖化の地域農業への影響(栽培作物の変化など)をアセスメントできるようになった。 加賀爪は、トルコの1985,1990,1996年の3時点の産業連関表をもちいて、産業別に影響力係数、感応度係数を求め農業が置かれている位置づけを示した。RAS法を用いて投入係数の予測値を目標年次について算出し、気候要因の農業生産への影響を予測した。' ニッカムは、ひきつづき、中国の水資源制度や水資源環境政策の運営状況について制度経済学的な研究を行った。 渡邊は、ひきつづき、中国農業の節水技術、水管理方法による土壌の塩害の発生について環境農学的な研究に取り組んだ。
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