研究課題
平成17年度の研究実績の概要は以下の通りである。1.表面流集水渠を導入した土壌管理システムに関する現地観測昨年度からの継続で、東京都八王子市の多摩丘陵に位置する畑地圃場に設置した塩化ビニール製の4連試験枠から、自然降雨に伴い発生する表面流去水等を採取して、土壌および肥料成分の表面流集水渠による分離割合を観測し、様々な降雨条件下での表面流集水渠の機能について検証した。2.土壌管理システムにおける沈砂池構造の改良平成15年度からの継続で、浸透性沈砂池モデルと逆浸透性沈砂池モデルに土壌懸濁水を流入させて土壌および肥料成分の流出削減効果を調べ、土壌管理システム化に適合した沈砂池構造を検討した。とくに本年度は、逆浸透性沈砂池モデル実験におけるフラシュ・アウト効果を定量的に評価した。3.タイ国北部におけるテラス工の構造特性に基づいた土壌管理システム化の適用昨年度に引き続き、テラス工における土壌保全対策を検討した。またテラスにおける植被の維持による保全効果についても定量的な評価を行った。4.総括これまでの研究を取りまとめ、表面流集水渠と保全耕うんおよび植生帯との組み合わせによる土壌および肥料成分の流出制御を定量的に評価した。
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CATENA(Elsevier) (受理・印刷中)
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