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2004 年度 実績報告書

環境調節によるサツマイモ塊根形成遺伝子発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 15580224
研究機関九州大学

研究代表者

江口 壽彦  九州大学, 生物環境調節センター, 助手 (40213540)

研究分担者 吉田 敏  九州大学, 生物環境調節センター, 助教授 (90191585)
齋藤 和幸  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (00215534)
キーワードサツマイモ / 塊根形成 / 栽培法 / 環境調節 / 遺伝子発現
研究概要

本研究では,制御環境下で確実に塊根形成個体が得られる水耕栽培法を開発し,この栽培システムを応用してサツマイモの外的および内的環境を種々の条件に設定できる実験系の確立へと発展させ,さらには,分子生物学的手法を用いて塊根形成時における形態形成関連遺伝子および物質蓄積関連遺伝子の発現を解析するための手法の確立を目的とした.前年度には,確実に塊根形成個体が得られる水耕栽培装置の開発を行ない,この装置を環境制御装置と組み合わせることで,種々の生育条件下での実験が可能となったことから,本年度は形態形成に大きく影響すると考えられる以下の内容および外的要因について,塊根形成に及ぼす効果を調査した.内的要因としては糖(スクロース,グルコースなど)および植物ホルモン(サイトカイニン,オーキシンなど),外的要因としては根表面におけるガス交換阻害の影響解析を行なった.また,これと平行して,細胞分裂をとおして形態形成に関与すると考えられるサイクリンD3遺伝子発現の解析法の検討を行なった.まず,塊根形成に及ぼす内的要因の影響解析のために,糖や植物ホルモン等を根に局所的に処理する実験法を新たに確立した.これを用いて,内的要因としてはサイトカイニンが塊根形成開始のための重要な要因であることを明らかにした.また,外的要因については,根表面のガス交換阻害は根の肥大を抑制し,肥大が抑制された根の内部では中心柱内の木化が進行していたことを明らかにした.さらに,サツマイモにおけるサイクリンD3遺伝子の発現解析を可能にした.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] カンショにおけるピロリン酸依存フルクトキナーゼの役割2005

    • 著者名/発表者名
      齋藤和幸ら
    • 雑誌名

      九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 60(1)(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] サツマイモ(Ipomoea batatas Lam.)におけるサイクリンD3のcDNAの単離と発現解析2004

    • 著者名/発表者名
      齋藤和幸ら
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 73(別2)

      ページ: 368-369

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] サツマイモ塊根形成に対する糖および植物ホルモンの影響2004

    • 著者名/発表者名
      江口壽彦, 吉田 敏
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 73(別2)

      ページ: 195

  • [雑誌論文] サツマイモの塊根形成研究のための水耕法2004

    • 著者名/発表者名
      江口壽彦
    • 雑誌名

      九州の農業気象 13

      ページ: 77-80

  • [雑誌論文] A cultivation method to ensure tuberous root formation in sweetpotatoes(Ipomoea batatas(1.)Lam.)2004

    • 著者名/発表者名
      Eguchi, T., Yoshida, S.
    • 雑誌名

      Environment Control in Biology 42(4)

      ページ: 259-266

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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