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2004 年度 実績報告書

ブタ下痢症改善のための酸利用性腸内細菌の利用

研究課題

研究課題/領域番号 15580236
研究機関京都府立大学

研究代表者

牛田 一成  京都府立大学, 農学研究科, 助教授 (50183017)

研究分担者 小島 洋一  京都府立大学, 農学研究科, 教授 (80046490)
宮崎 孔志  京都府立大学, 農学研究科, 講師 (60254322)
キーワードブタ / 下痢 / 乳酸菌 / Megasphaera elsdenii / 酸利用性細菌
研究概要

本年度は、前年度の成果に基づき乳酸利用性酪酸菌Megasphaera elsdeniiを実際にブタに投与するために、乳酸菌にたいするM.elsdeniiの増殖促進効果をin vitroで検討するとともに、子豚の成育ステージによってM.elsdeniiの存在数が変化するかどうか検討した。
腸管由来乳酸桿菌6株についてM.elsdeniiと共培養をおこない、そのうち4株で顕著な増殖促進効果を認めた。このようにM.elsdeniiの乳酸桿菌増殖効果は、乳酸桿菌の多くに認められるものの株依存的な関係がうかがわれた。今後、その具体的な物質を特定する必要がある。
豚の成育段階に応じて、糞便から検出されるM.elsdenii菌数が変化した。生後4日齢までは10^3レベルの低値を示したが、その後13日齢まで漸次増加し10^5レベルに到達した。母乳のみから母乳を哺乳期子ブタ飼料で補うようにした14日齢から一時的な減少を示した。その後、16日齢から再び増加し10^6レベルに達したが、25日齢で強制離乳した直後の28日齢にもふたたび一時的な弱い減少を示した。その後、再び増加し最終的には10^7レベルに到達した。この増減のパターンから減少がおこった時期を狙って子豚にM.elsdeniiを投与する事が有効ではないかと推測された。具体的には3日齢、16日齢、25日齢、前後の数日間に投与するとM.elsdenii存在数の増加やそれにつれた乳酸桿菌数の増加が期待できる結果となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Megasphaera elsdenii投与によるブタ異常発酵性下痢の制御-至適投与時期の検討2004

    • 著者名/発表者名
      多賀野昌治, 牛田一成ほか
    • 雑誌名

      Hindgut Club Japan 2004 10

      ページ: P02

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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