• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ブタ精液新規リラキシン様蛋白の精子における受精能獲得誘起とシグナル伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15580247
研究機関静岡大学

研究代表者

高坂 哲也  静岡大学, 農学部, 教授 (10186611)

キーワードリラキシン / 精子 / 受精能獲得因子 / シグナル伝達 / ブタ
研究概要

平成15〜16年度の2年間に渡り科研費補助金を受け、ブタ精液新規リラキシン様蛋白の精子における受糖能獲得誘起とシグナル伝達機構の解明に挑戦し、数々の新知見を得た。以下にその主要な成果を記す。
1.精漿リラキシン様蛋白のブタ精子における受精能獲得誘起
クロロテトラサイクリン(CTC)法と体外受精法による解析により、.精漿リラキシン様蛋白が濃度依存的に精子の受精能獲得を誘起させ、150μg/mlで最大効果を表し約60%の精子で受精能獲得を誘起させること、またこのような精子は明らかに体外受精能力を有していることを究明できた。このことから、リラキシン様蛋白は精子の受精能を司る精漿中の唯一の鍵分子であることが実証され、受精能獲得因子としての位置づけを明らかにすることができた。
2.精漿リラキシン様蛋白によって誘起されるのブタ精子の受精能獲得に係わるシグナル伝達機構の解明
精漿リラキシン様蛋白に暴露処理した精子で、細胞内cAMP灘度の上昇に続き、蛋白チロシンキナーゼ(PTK)の活性化が起こり、受精能獲得や先体反応が高効率で誘起することを各種モジュレーターを用いて究明でき、精漿リラキシン様蛋白は精子細胞膜のコレステロール放出を起点として、HCO_3^-の流入を促し、アデニル酸シクラーゼ-cAMP-PTK系を介し、精子の受精能獲得機構に関与していることを見出せた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Assessment of bovine spermatozoa in fraction by discontinuous percoll gradients with rapid fluorescence in situ hybridization2004

    • 著者名/発表者名
      J.Kobayashi et al.
    • 雑誌名

      J.Reproduction & Development 50

      ページ: 463-469

  • [雑誌論文] ブタ精子の受精能を司る精漿中の鍵分子2003

    • 著者名/発表者名
      新井佳他
    • 雑誌名

      精子研究会 35

      ページ: 11-12

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi