• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

5'端非翻訳領域の種特異的二次構造からみたペスチウイルスの病原性

研究課題

研究課題/領域番号 15580253
研究機関岩手大学

研究代表者

原澤 亮  岩手大学, 農学部, 教授 (70159101)

キーワードペスチウイルス / 二次構造 / 病原性
研究概要

わが国において患畜や細胞培養から分離されたペスチウイルス株を対象に、(1)現有のサーマルサイクラーを用いて申講者が開発した通常のRT-PCR法により、ウイルスゲノムの5'端非翻訳領域を増幅させ、その塩基配列を決定するとともに、(2)リアルタイムPCRの開発を並行して行い、ウイルスの定量を試みた。通常のRT-PCRには、はじめに供試ウイルスサンプルからグアニジン・イソチオシアネート法によりRNAを抽出し、ペスチウイルスのゲノムRNAの5'端非翻訳領域の下流に位置するプライマーを用いてcDNAのファーストストランドをM-MLV逆転写酵素により、現有の恒温槽内で合成した。得られた1本鎖のcDNAを基質として、逆転写反応に用いた下流のプライマーとその上流に位置するプライマーを用いて、PCRを現有のサーマルサイクラーで行った。これにより5'端非翻訳領域からは約300塩基対の大きさのPCR産物がそれぞれ得られた。PCR産物はアガロースもしくはポリアクリルアミドのゲル電気泳動により分画し、紫外線トランスイルミネーターにより観察し、バンドを切り出した。電気泳動装置およびトランスイルミネーターはいずれも現有設備を使用した。得られたPCR産物は現有のDNAシークエンサーを用いて、ダイデオキシ法によりその塩基配列を決定した。さらに、得られた塩基配列をCLUSTAL等のコンピュータプログラムにより解析して、ペスチウイルスの系統解析を行った。また、蛍光色素SYBR Green Iを用いたインターカーレーター法によるリアルタイムPCRを開発し、短時間で定量的な結果が得られることを明らかにした。これらの解析により、病歴の明らかな個体から分離されたウイルス株や細胞変性効果の判明しているウイルス株の遺伝学的型別が可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Genetic variety of Bovine viral diarrhea virus 2 strains isolated from sheep.2004

    • 著者名/発表者名
      Giangaspero, M.et al.
    • 雑誌名

      J.Vet.Med.Sci. 66

      ページ: 323-326

  • [雑誌論文] A putative transposase gene in the 16S-23S rRNA intergenic spacer region of Mycoplasma imitans.2004

    • 著者名/発表者名
      Harasawa, R.et al.
    • 雑誌名

      Microbiology 150

      ページ: 1023-1029

  • [雑誌論文] Genotypes of pestivirus RNA detected in anti influenza virus vaccines for human use.2004

    • 著者名/発表者名
      Giangaspero, M.et al.
    • 雑誌名

      Vet.Ital. 40

      ページ: 7-21

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi