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2003 年度 実績報告書

抗イヌパルボウイルス抗体の進化工学的手法による中和能増強

研究課題

研究課題/領域番号 15580281
研究機関(財)日本生物科学研究所

研究代表者

岩田 晃  財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (70193745)

研究分担者 金井 朋子  財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (10300790)
山本 哲  財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (40290986)
キーワードイヌ / パルボウイルス / 治療 / 中和 / モノクローナル抗体 / バキュロウイルス / ScFv
研究概要

(1)抗イヌパルボウイルス(CPV)モノクローナル抗体(mAb) cDNAのクローニング
○中和能を持つ6種類の抗CPV-mAbのcDNAのV領域をクローニングした。
○塩基配列を比較し、相補性決定領域(CDR)を推定した。塩基配列の相同性からHeavy、Light鎖のCDRはいずれも3種類に分類され、Heavy、Light鎖で一致し、A、B、Cとした。
○A、B、Cのうち、Aはラテックスでの凝集性を示し、Bはウエスタンブロッティングで強い反応性を示した。
○試験管内の転写・翻訳系キット、合成ペプチドにより、すでに報告されている中和エピトープ部分(VP2 N末端側)との反応性を解析したが、5種類のモノクローナル抗体は反応しなかった。
(2)ScFvのバキュロウイルスでの発現
○mAbのうち、CP3aを選び、組換えバキュロウイルスで発現を試みた。20アミノ酸からなる(G_4S)_4リンカーでHeavy、Light鎖のV領域を結合したScFv DNA断片をオーバーラップPCR法で構築した。バキュロウイルス・トランスファーベクターに組み込み、組換えバキュロウイルスを作製した。
○組換えバキュロウイルスをSf21細胞に感染させ、ScFvの発現をC末端側に付加したヒスチジン・ヘキサマータグに対する抗体で確認した。
○ScFvがPCVと反応するかをウイルスのヘマグルチニン活性の阻害で調べたが、阻害効果は見られなかった。
○以上のことから、バキュロウイルスで発現したScFvは活性を持たないと結論した。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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