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2004 年度 実績報告書

植物利用によるエストロゲン様化学物質の生物影響低減と水環境修復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15580298
研究機関吉備国際大学

研究代表者

村本 茂樹  吉備国際大学, 政策マネジメント学部, 教授 (50033121)

キーワード水質浄化 / ファイトレメディエーション / エストロゲン様物質 / Atrazine / Benomyl / ビドロゲニン / 植物水面栽培 / 生物影響
研究概要

1)水中エストロゲン様化学物質の植物による収奪比較
農薬の除草剤のAtrazineおよび殺虫剤のBenomylを対象に、比較的低濃度区および比較的高濃度区を設定し、ハーブ類、オオムギ類はじめ水稲類を対象に種子から発芽の約3週間の幼苗期の植物を作成し、植物の水面栽培実験による水中濃度低減の効果の検討を行った。その結果、Atrazineについてはオオムギ類>ハーブ類>水稲類の順で水稲類の弱さが顕著だったが、Benomylについてはオオムギ類>水稲類>ハーブ類の傾向が認められた。ディル、チャービル、ルバーブチャードなどのハーブ類は低濃度区では生育阻害はきわめて少なく水中濃度は低下傾向にあり、500μg/Lにおいても吸収効果が認められた。なかでもオオムギの赤神力、ふじ二条は極めて浄化能力が高く、この他に水稲の中国広西省1、Sm、美濃糯においてもBenomylについては水浄化策あるいは汚染防御策に効果があることを見いだした。
2)連結水槽において植物によるゾーニング浄化の検討
オオムギ類、ハーブ類、水稲類を各槽に分けて水面栽培を行うと、Atrazine、Benomylの生育影響はきわめて少なく水面栽培による水中濃度低下が認められシステムの可能性を見出した。
4)ヒメダカへのAtrazine暴露により誘発される血中ビドロゲニンの低減効果
先に一部認めていた植物の水面栽培によるAtrazineの水中濃度低減と誘発されるヒメダカの血中ビドロゲニン濃度の軽減傾向をELISAにより再確認した。Benomylについてはその傾向が明確でなく、現在、再確認の実験を継続中でありこの点も明確にしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Influence of the anionic surface active agents, sodium dodecyl sulfate, on aluminum accumulation and toxicity to fish2005

    • 著者名/発表者名
      村本 茂樹
    • 雑誌名

      吉備国際大学政策マネジメント学部研究紀要 1巻・1号

      ページ: 5-13

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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