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2004 年度 実績報告書

抗体軽鎖遺伝子発現シフト現象を利用したヒト型抗体酵素創製系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15580306
研究機関九州大学

研究代表者

立花 宏文  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (70236545)

キーワード抗体酵素 / ヒト抗体 / 軽鎖 / オーダーメード / プロテアーゼ / 遺伝子組み換え / 発現シフト / モノクローナル抗体
研究概要

本年度は、多様なヒト軽鎖遺伝子を、いかにしてLight chain shiftingによって発現させ、触媒活性を有する軽鎖遺伝子をスクリーニングするか、について重点的に検討した。その結果、まず、主要な緑茶カテキンの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)に、強いLight chain shifting誘導活性があることを見いだした。また、このEGCGによるLight chain shifting誘導活性は、EGCGが生体内に吸収され血中に移行可能な濃度において観察されたことから、EGCG摂取による生体内における組み換え誘導の可能性が示唆された。さらに、この誘導が、抗体遺伝子組み換え誘導における律速過程とされる胚型転写の促進によるものではないことも併せて明らかにした。これまでの研究から、カフェインに強いLight chain shifting誘導活性を見いだしており、その誘導活性が抗体遺伝子座のDNA切断の促進にあることを明らかにしてきた。しかしながら、なぜDNA切断の促進が起こるのかは明らかとなっていなかった。そこでこのメカニズムを明らかにするため、切断を受ける遺伝子領域におけるヒストンアセチル化を検討した。その結果、カフェインはDNA切断領域のヒストン特異的なアセチル化を誘導すること、また、EGCGも同様にDNA切断領域特異的なヒストンアセチル化を誘導することを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A HUMAN CATALYTIC ANTIBODY WITH THE LIGHT CHAIN RAISED BY SECONDARY VJ RECOMBINATION IN A HUMAN PLASMA CELL LINE2005

    • 著者名/発表者名
      Iwaki, M., Tachibana, H., et al.
    • 雑誌名

      Animal cell technology (印刷中)

  • [図書] 食品成分のはたらき(分担執筆)2004

    • 著者名/発表者名
      立花宏文
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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