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2004 年度 実績報告書

抗腫瘍活性を有する海洋アルカロイドマダンガミンの全合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590025
研究機関東京薬科大学

研究代表者

山崎 直毅  東京薬科大学, 薬学部, 講師 (30277264)

キーワードマダンガミン / 環状N,O-アセタール / 2-アザビシクロノナン / 海洋アルカロイド / 抗腫瘍活性 / 閉環メタセシス
研究概要

前年度までの本課題研究において環状N,O-アセタールの橋頭位水素化を経て合成法が確立している4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル)]-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-8-オールを用いたE環(11員環)構築の検討を行った。初めに閉環メタセシス(RCM)反応による11員環閉環を検討した。4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル)]-2-アザビシクロ-[3.3.1]ノナン-8-オールより2工程で4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル]-2-(ヘキセ-5-エノイル)-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-8-オンとし8位へWittig反応により4炭素増炭を試みたが不成功に終わった。原因として2位ヘキセノイル基による立体障害が考えられたので、2位置換基をホルミルとした4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル]-8-(ブテ-3-ニリデン)-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-2-カルバルデヒドを合成し、始めに8位への側鎖導入を行って4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル]-8-ブテ-3-ニリデン-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナンへ導いたのちに2位にヘキセノイル基を導入し、4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル]-8-(ブテ-3-ニリデン)-2-(ヘキセ-5-ノイル)-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナンを合成した。4,4-ビス[(ベンジルオキシ)メチル]-8-(ブテ-3-ニリデン)-2-(ヘキセ-5-ノイル)-2-アザビシクロ[3.3.1]ノナンに対し第一世代Grubbs試薬を作用させRCMにより11員環構築を試みたが、この場合原料を回収し、第二世代Grubbs試薬を用いた場合は複雑な混合物を与え閉環体を確認することができなかった。これらの結果から、末端オレフィンをベンジリデン化することにより基質のチューニングを行い第二世代試薬を用いたRCM反応を行う必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of the Diazatricyclic Core of the Marine Alkaloids Madangamines2004

    • 著者名/発表者名
      Naoki Yamazaki, Takahiko Kusanagi, Chihiro Kibayashi
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 45

      ページ: 6509-6512

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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