研究課題/領域番号 |
15590066
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研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
沼沢 光輝 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (90006338)
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研究分担者 |
伴田 和香子 東北薬科大学, 薬学部, 助手
亘理 陽子 東北薬科大学, 薬学部, 助手
長岡 正男 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (00104084)
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キーワード | アロマターゼ / 阻害剤 / 3-デオキシアンドロゲン / トリチウム標識 / 立体化学 / 水酸化反応 / 炭素-炭素結合切断 / ヒト胎盤ミクロゾーム |
研究概要 |
1.ADならびにその3β-hydroxy-5-ene異性体(DHEA)を出発原料とし3-deoxyAD(1)とその5-ene異性体(2)の19-hydroxy体(3と4)と19-oxo体(5と6)をそれぞれ化学的に合成した。次いで,この19-oxo体をNaB^3H_4との還元反応に付し、[19R/19S-^3H]標識19-hydroxy体3と4をそれぞれ得た。これら^3H標識体は、TLCやHPLCで精製後、逆同位体希釈法により同定した。それぞれの比放射活性は、HPLCでの吸光度と放射活性から求めたところ、前者では0.61mCi/mmol、後者では、0.55mCi/mmolであった。これら標識体の19位立体化学は、立体化学既知のADとDHEAの[19S-^2H]19-hydroxy体を標準品の[19S-^2H]化合物3と4へ誘導し、3-deoxy-19-oxo体5と6を同様に重水素化試薬で還元したものと、これら標準品との^1H-NMR解析から求めた。その結果、化合物5ではR:S=10:90、他は30:70と判明した。 2.得られた[19S-^3H]19-hydroxy体(3と4)を[^3H]19-oxo体(5と6)に酸化後、非標識NaBH_4還元に付し、19位立体化学の逆転した[19R-^3H]化合物(3と4)を得た。 3.[19R-^3H]ならびに[19S-^3H]19-hydroxy体(3と4)をヒト胎盤ミクロゾームとともにNADPH存在下インキュベートし、放出される^3H_2Oと酸性物質を、酸性またはアルカリ性条件下凍結乾燥することにより分画した。まず、酸性物質画分の^3HCOOHについて、9-methylanthranyl esterへ誘導化し逆同位体希釈法により同定した。
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