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2005 年度 実績報告書

天然代替甘味物質の発がん予防作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590103
研究機関千葉科学大学

研究代表者

木島 孝夫  千葉科学大学, 薬学部, 教授 (80121557)

研究分担者 高崎 みどり  千葉科学大学, 薬学部, 助教授 (10179434)
徳田 春邦  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60111960)
キーワード羅漢果 / 天然代替甘味料 / 抗発がんプロモーター / 抗発がんイニシエーター / mogrosides / 発がん予防 / diterpene / Epstein-Barr virus
研究概要

生活習慣病の中で、肥満・糖尿病及びその合併症は、最も深刻な問題であり、ショ糖代替甘味物質の研究はきわめて重要な研究課題である。そこで、糖尿病患者血清中に高濃度に出現するAdvanced Glycation Endproducts (AGE)が、顕著な発がんイニシエーターとなることに着目し、天然代替甘味料の抗発がんイニシエーション作用を検討すると共に、これら天然代替甘味料の発がん予防作用に関する研究を行なってきた。中国広西壮族自治区の特産植物Momordica grosvenoriの果実・羅漢果にはcucurbitan型のジテルペン配糖体が各種含有され、ショ糖の数百倍の甘味を有することが明らかとされている。一方、中国政府により、羅漢果は同地区のみで栽培が許可され、極めて厳重に保護政策が布かれているが、中国各地の市場で羅漢果と称するものが市販されている。しかしながら、形態、味、臭い共、同自治区で調製・販売されている羅漢果より、品質上劣ることが明らかである。更に、羅漢果に含有されるジテルペン11-oxo-mogroside Vには、AGEにより誘起される発ガンイニシエーション作用に対する顕著な抑制効果があることを明らかとした。従って、既に我々が明らかとしたステビア葉に含有される甘味物質steviosideと共に、天然代替甘味物質には発がん予防物質として有効なジテルペン類が数多く存在することが明らかとなり、機能性を有する代替甘味物質として今後の有効利用が期待される。
一方、これらジテルペン誘導体に関連し、既に抗発がんプロモーター作用が顕著であるとされる海洋生物由来のジテルペンsarcophytol類についても、発がん予防作用を詳細に検討した。更に、数種の天然物について、窒素酸化物に対する効果、抗発ガンプロモーター作用などについても検討し、発がん予防薬としての可能性を明らかとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Neolignans from Piper futokadsura and their inhibition of nitric oxide promotion2005

    • 著者名/発表者名
      Tenji Konishi
    • 雑誌名

      Chem.Pharm.Bull., 53・1

      ページ: 121-124

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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