研究課題
基盤研究(C)
平成15年度には、マウス小腸平滑筋層を単離培養する系で、カハールの介在細胞や腸管平滑筋がvivoでの機能を有した状態で維持できることが証明された。またこの方法を改良し、単離組織に含まれるペースメーカー細胞(カハールの介在細胞)を抗原として新たな単抗体を作成し、特許を出願した。本抗体はこれまでカハールの介在細胞のマーカーとして用いられてきたc-Kitレセプターに加えて、平滑筋層で介在細胞のマーカーとなる特異物質が存在することを証明した。さらに電子顕微鏡下で微細構造を研究する上で有利な手段をもたらした。今後この抗体を用いて、認識抗原の同定を行う予定である。また、研究分担者中山はマウス小腸平滑筋層の単離培養小片を用いて、ペースメーカー機構に関する新た知見を得て論文発表した。平成16年度には、マウスES細胞を用いた腸管様構造の形成について研究を行い、これがマウス胚における腸管発生と同じ過程をたどって形成されること。そしてこの過程で発現転写因子がvivoにおけるそれと一致することを見出して発表した。ES細胞を用いた培養系で、Bone Morphogenetic Protein(BMP)が消化管平滑筋の分化および、カハールの介在細胞の分化や発生に重要な役割を持つことがわかった。今後、この系を用いてカハールの介在細胞および腸管平滑筋の分化の機構についてさらに研究を進める。また、得られた結果を第110回日本解剖学会総会シンポジウムおよび第20回国際消化管運動学会で発表すると共に論文発表を準備する。
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