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2004 年度 実績報告書

ゴルジ-エンドソーム輸送に関与するクラスリンアダプター分子群の動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 15590159
研究機関大阪大学

研究代表者

和栗 聡  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30244908)

キーワードリソソーム酵素 / FRAP6 / 生細胞観察 / トランスゴルジネットワーク / エンドソーム / GGA / AP-1 / マンノース6リン酸受容体
研究概要

リソソーム酵素の選別輸送はマンノース6リン酸受容体(MPR)によって行われ、同受容体の細胞内輸送はクラスリンアダプタータンパク質であるGGA1,2,3、およびAP1によって制御されている。本研究はこれら分子の詳細な動態・機能を解析するものであり、今年度の研究により以下の成果が得られた。
1.コレステロール輸送を乱す薬物として知られるU18666AをHeLa細胞に投与すると、MPRが今まで知られていない特異なエンドソームに蓄積することを見いだした。このことはコレステロールの機能がMPR輸送に関与することを示す(Cell and Tissue Researchに発表)。
2.全長のカチオン依存性MPRを緑色蛍光タンパク質(GFP)に融合させたタンパク質(GFP-CIMPR-full)を構築し、生細胞において観察すると、多形性の小管小胞状構造物としてトランスゴルジネットワークから出芽していた。この動態は細胞質外ドメインを欠いたGFP融合タンパク質(GFP-CIMPR-tail)と同様であるが、両者は細胞末梢領域で異なる局在を示した。FRAP (fluorescence recovery after photobleaching)法を用いて、これら分子の細胞内輸送動態を解析した結果、GFP-CIMPR-fullは末梢における停留時間がGFP-CIMPR-tailより長かった。さらに、GFP-CIMPR-tailは(1)で述べた異常エンドソームへの局在が見られなかった。以上より、MPRの末梢領域における局在・動態には細胞質外ドメインが関わることが分かった。
3.GGAの動態・機能を解析する研究ツールとして、GFP-GGA1を安定に発現するHeLa細胞を作製した。また、RNAi法を用い、GGA1,GGA2,GGA3のそれぞれのタンパク発現レベルを安定に低下させた細胞株を樹立した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Novel therapeutic strategy to treat brain ischemia : overexpression of hepatocyte growth factor gene reduced ischemic injury without cerebral edema in rat model2004

    • 著者名/発表者名
      Munehisa Shimamura
    • 雑誌名

      Circulation 109

      ページ: 424-431

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Early-phase redistribution of the cation-independent mannose 6-phosphate receptor by U18666A treatment in HeLa cells2004

    • 著者名/発表者名
      Yuji Tomiyama
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research 317

      ページ: 253-264

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Insights into the phosphoregulation of beta-secretase sorting signal by the VHS domain of GGA12004

    • 著者名/発表者名
      Tomoo Shiba
    • 雑誌名

      Traffic 5

      ページ: 437-448

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Human CHMP6, a myristoylated ESCRT-III protein, interacts directly with an ESCRT-II component EAP20 and regulates endosomal cargo sorting

    • 著者名/発表者名
      Chiharu Yorikawa
    • 雑誌名

      Biochemical Journal (in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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