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2004 年度 実績報告書

腺細胞でゴルジ層板形成の機構を解析する

研究課題

研究課題/領域番号 15590172
研究機関北里大学

研究代表者

玉木 英明  北里大学, 医学部, 講師 (30155246)

キーワードゴルジ装置 / 細胞分裂 / 耳下腺 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 電子線トモグラフィー / GM130 / マンノミダーゼII / 免疫細胞化学
研究概要

Brefeldin Aやオカダ酸による細胞機能の阻害、Nocodazoleによる微小管の破壊、ラットに唾液分泌の刺激を反復して与えることにより、耳下腺細胞の分裂を誘発した系において、腺細胞として高度に分化し、細胞極性の明瞭な腺房細胞におけるゴルジ装置の動態を検討を進めた。ゴルジ装置の構造蛋白であるGM130、機能蛋白であるmannosidase II(man II)の動態を蛍光多重免疫染色、共焦点レーザー顕微鏡による立体的観察により追跡した。正常の休止期の細胞のゴルジ装置は核上部に展開する単一網状体であり、GM130とman IIが共存している。細胞内輸送が阻害されたり分裂期に入ると連続性が失われ、分断されつっ核上部を離れ、細胞内に分散しはじめる。同時にman IIの反応性が失われ、ゴルジ装置はGM130単独陽性の無数の集塊にまで分散し、細胞極性は失われる。阻害効果の除去、細胞分裂の終了の過程でゴルジ装置の再集合、細胞極性の回復、man IIの局在回復が見られる。また微小管を破壊すると細胞内に無数のGM130陽性集塊が出現し、やがてman IIも局在してミニゴルジの新生が見られる。以上の結果より、ゴルジ装置の基本要素は細胞膜の集塊とそれに密に関連するGM130から成るものであり、機能蛋白が付加されることによりゴルジ層板が成立することが示唆された。
また上の過程について電子線トモグラフィーによる検討を行い、電顕レベルでの立体的な観察に成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2003

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Differentiation and proliferation of endocrine cells in the regenerating rat pancreas after 90% pancreatectomy.2003

    • 著者名/発表者名
      Hayashi KY, Tamaki H et al.
    • 雑誌名

      Arch.Histol.Cytol. 66

      ページ: 163-174

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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