• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

哺乳期ラットにおけるオキシトシン中枢性作用の多角的検討

研究課題

研究課題/領域番号 15590205
研究機関福井大学

研究代表者

村田 拓也  福井大学, 医学部, 助教授 (70281186)

研究分担者 成田 和巳  福井大学, 医学部, 助手 (80270958)
キーワードオキシトシン / オレキシン / エストロゲン / ラット / 視床下部 / 摂食 / 行動
研究概要

視床下部腹内側核(VMH)は、古くから満腹中枢として知ちれ、自発行動や性行動の調節にも関わっている部位と考えられている。視床下部室傍核(PVN)は、下垂体後葉ホルモシのオキシトシンとバソプレッシンが産生される部位であるが、近年摂食を制御する中心的な存在として注目されている。オキシトシンがVMHを含む中枢でどのような役割を担っているのかを明らかにするために、オキシトシンの摂食行動および自発行動に及ぼす作用について検討した。
7週齢のWistar系雄ラットにおいて絶食後にオキシトシンを脳室内投与しても著名な抑制効果は観察されなかった。そこで摂食促進因子でありPVNに作用するニューロペプチドY(NPY)をラットに脳室内投与し、オキシトシンの摂食抑制効果について検討した。その結果、オキシトシン投与により摂食への抑制的な傾向は見られるものの有意な変化は観察されなかった。オキシトシンの投与量および投与のタイミングあるいは他の摂食促進因子(オレキシン、AgRP)に対する効果について検討を進めている。自発行動に関しては、雄ラットのVMHにオキシトシンを微量注入したところ、回転ケージの回転数を指標とした行動量に有意な増加が観察され、この作用がオキシトシンアンタゴニスト投与によってブロックされた。卵巣を摘出したWistar系雌ラットにオキシトシンをVMHに投与しても同様に行動量の増加が観察された。卵巣ステロイドホルモンとの相互作用および性周期中のオキシトシンの役割について検討している。オキシトシン脳室内投与および乳仔の吸乳刺激による脳波の測定を行っているが、麻酔下での測定ではなく、現在無麻酔下での測定を試みている。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi