研究概要 |
研究計画1 増殖マーカー、エストロジェン受容体、プロラクチン(PRL)の3種免疫蛍光染色法による、増殖PRL細胞におけるエストロジェン受容体の有無を調べる実験 雌ラット単一分散下垂体細胞を用いて、Ki-67、エストロジェン受容体、およびPRLの3重免疫蛍光染色法を確立した。現在、培養細胞においてエストロジェン、insulin-like growth factor-I、forskolinの増殖刺激によって、エストロジェン受容体陰性PRL細胞におけるKi-67陽性(増殖)細胞の割合とエストロジェン受容体陽性PRL細胞におけるKi-67陽性細胞の割合の間に差が生じるかを検討中である。 研究計画2 アデノウィルスベクターを用いた、PRL細胞特異的エストロジェン受容体ミュータント発現のエストロジェンの増殖促進作用に対する影響を調べる実験 PRLプロモータ調節下に、エストロジェン受容体のdominant negativeを発現するアデノウィルスベクターをAdeno-X Expression Systemを用いて2種類作成した。また、negative controlとしてPRLプロモーター下にluciferaseを発現するベクターも作成し、これを使ってベクター感染条件等を決定した。 研究計画3 PRL細胞特異的GFP発現トランスジェニックラットの下垂体前葉から得られたPRL細胞集団におけるエストロジェンの増殖促進作用を調べる実験 pEGFP-1及びpRL-nullのプラスミドを用いてPRLプロモーター下流にGFP遺伝子を持つDNAコンストラクトを作成した。このDNAコンストラクトを用いてPRLプロモーター調節下にGFPを発現するトランスジェニックラットを作成し、現在、GFPを多量に発現する3種類の系統(MI-11,14,57)を確立した。
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