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2003 年度 実績報告書

ヒスタミンの不活性化経路

研究課題

研究課題/領域番号 15590241
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

竹村 基彦  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70207009)

キーワードヒスタミン / 不活性化 / メチル基転移酵素
研究概要

ヒスタミン定量系をセットアップし、運用中を開始した。当初、Nishibori,Oishiらの方法に準じて測定系を構築する予定であったが、Kaszibaの分離法を改変して用いることにより、ほぼ満足の行く測定結果を得ている。この方法は分離相が中性のため、強塩基性の分離相を用いるNishibori,Oishiらの方法に比べ、分離カラムの耐用時間を伸ばすことができた。この方法により、エチルアルコール高嗜好性/低嗜好性ラット脳のヒスタミン、メチルヒスタミンを定量し、高嗜好性ラットでは高嗜好性ラットに比べ、大脳皮質でのヒスタミン、N^t-メチルヒスタミンが増加傾向にあることを明らかにした(北中他、Neurochem. Res.投稿中)。メタンフェタミンを投与を受けたマウスではヒスタミン代謝回転が上昇している傾向を認め、現在、詳細を解析中である。いずれも、嗜好品、薬物の乱用に伴ない、脳内ヒスタミン代謝回転が上昇することを示唆しており、今後はヒスタミン合成酵素阻害薬、代謝酵素阻害薬を覚醒アミンに併用したときの行動変化などを調べ、薬物嗜好性におけるヒスタミン神経系の役割を追求したいと考えている。これについては、ヒスタミンによるPI代謝回転が減少しているとの結果を得て、発表している。
ヒスタミンN-メチル基転移酵素遺伝子ノックアウトマウスは、現在も依然作成中であり、これに関しては、成果は未だ上がっていない。通常用いられる方法でベクターを作成したが、組み替え体が得られなかったため、現在、再度ES細胞での組み替え体の作成中である。次年度に引き続き作成を続け、上半期中に完成しフェノタイプの解析に入りたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takemura, M.: "Signal transduction by histamine in the cerebellum and its modulation by N-methyltransferase."Cerebellum. 2. 39-43 (2003)

  • [文献書誌] Kitanaka, N.: "Behavioral sensitization and alteration in monoamine metabolism in mice after single versus repeated methamphetamine administration."Eur.J.Pharmacol.. 474. 63-70 (2003)

  • [文献書誌] Kitanaka, J.: "Chronic methamphetamine administration reduces histamine-stiumulated phosphoinositide hydrolysis in mouse frontal cortex."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 300. 932-937 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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