研究概要 |
a.各種EC-SOD変異体の作成 マウスEC-SOD遺伝子(野生型:WT)に対し、ヘパリン結合ドメイン、糖鎖修飾部位、分泌シグナル配列、C末端システイン残基に変異を導入し、動物細胞発現ベクター(ネオマイシン耐性因子を含む)に組み込んで変異EC-SOD発現ベクターを構築した。 b EC-SODの細胞内取り込みメカニズムの解明 EC-SODが生理的に豊富に存在する組織(血管平滑筋、脂肪組織、肺胞上皮)由来の細胞株と、リコンビナントEC-SODの相互作用を検討する。免疫沈降法により、EC-SODと相互作用するタンパク質の同定を試行中である。 c.出版された業績など EC-SODの細胞核内移行を明らかにし、酸化ストレスに伴うゲノムに対する障害防御に細胞核型EC-SOPの関与を示唆した。(Biochem.Biophys.Res.Commun.,296,54-61,2002). EC-SODの細胞核内移行が強い酸化ストレスにより促進されることをin vitroの実験で明らかにした。(Biochem.Biophys.Res.Commun.,303,914-919,2003) EC-SODの組織分布にC末端近傍のシステイン残基が形成する分子内結合によるヘパリン親和性の変化が寄与している可能性を示した。(Free Radic.Res.,37,823-827,2003)
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