研究概要 |
平成15年度 1)TRKA遺伝子の変異解析:我々が確立したゲノムDNAからTRKA遺伝子のすべてのエキソンを増幅し直接塩基配列を決定する方法(Mardy et al.1999)を用いて日本人CIPA患者家系とさらに海外(クウェート、イタリア、米国、オランダ)から新たに依頼された症例の解析を進めた。 2)TRKA遺伝子のハプロタイプ(アレロタイプ)解析:我々が独自に見いだしたTRKA遺伝子内に位置する8個の多型部位(IVS2+49C/T,IVS2+84G/A,IVS5+100/T,intron10:D1S506,IVS13+118T/C,exon 14:c.1740G/A,IVS14-4A/delA,exon15:c.1953C/T)について解析しハプロタイプを調べた。 3)エキソントラップ法を用いたスプライス変異の証明:TRKA遺伝子のエキソン/イントロン/エキソンを含むDNA断片を、Long PCR法により患者および正常コントロールから増幅し、プラスミドベクター(pBluescript)にサブクローニングし、これらをさらにエキソントラップベクターであるpSPL3(GIBCO BRL)へサブクローニングした。 4)発現実験によるミスセンス変異の確認:正常TRKA cDNA発現プラスミド(pCAGGS)を鋳型に、in vitro突然変異誘発法(GeneEditor in vitro Site-Directed Mutagenesis Systemを利用)によりミスセンス変異を導入した。
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