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2003 年度 実績報告書

ウイルス感染によるIRF-3活性化へ至るシグナル伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15590428
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

米山 光俊  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (40260335)

キーワード自然免疫 / I型インターフェロン / シグナル伝達
研究概要

I型インターフェロン(IFN)システムは、様々な感染に応答した自然免疫、さらにはそれに続く獲得免疫の制御においても非常に重要な役割を果たしていることが知られている。I型IFN遺伝子の転写活性化には、感染刺激による転写因子IFN regulatory factor-3(IRF-3)の活性化が必須であることから、その活性化制御機構について解析を行っている。本年度の研究では、第一にIRF-3分子の活性化制御に必須であるリン酸化に注目し、そのリン酸化部位の決定を行った。これまでの解析から385、386番のセリン残基(Ser^<385>、Ser^<386>)がリン酸化されることが予想されたことから、それぞれのリン酸化セリンを含む合成ペプチドに対する抗体を作製した。この抗体を用いた解析から、活性化されたIRF-3は特異的にSer^<386>がリン酸化されていることが明らかになった。また、最近報告されたIRF-3キナーゼであるTBK-1、IKK-iによってもSer^<386>が強くリン酸化されていたことから、Ser^<386>のリン酸化がIRF-3の活性化に必須であることが示された。第二に、ウイルス感染、特に細胞質でのウイルス複製によって生じる二重鎖RNAによるIRF-3の活性化に関与するシグナル分子の同定を目指して、発現クローニングによる新規分子の同定を試みた。IRF-3の結合配列によって制御されるレポータープラスミドと共に発現cDNAライブラリーを細胞へ導入し、二重鎖RNAによる刺激を加えたときに、レポーターの活性化を上昇させるようなcDNAの単離を行った。その結果、いくつかの候補分子が同定された。来年度以降、それらのIRF-3活性化への関与について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mori, M., Yoneyama, M., Ito, T., Takahashi, K., Inagaki, F., Fujita.T.: "Identification of Ser-386 of Interferon Regulatory Factor 3 as Critical Target for Inducible Phosphorylation That Determines Activation"Journal of Biological Chemistry. 279・11. 9698-9702 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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