研究課題/領域番号 |
15590467
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 英夫 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60335627)
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研究分担者 |
森 秀治 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50220009)
西堀 正洋 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50135943)
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キーワード | ヒスタミン / プロステグランディン / アドレナリン / 肝炎治療 / HDC / インターロイキン18 / 細胞間シグナル伝達 / アポトーシス |
研究概要 |
本研究は実験的肝炎モデルにおけるヒスタミンやプロスタグランディンE2などの抑制の作用機序を明らかにし、免疫応答の関与する肝炎病態の新しい治療法を開発するための基礎研究である。 Wildマウス、ヒスタミンの合成酵素HDCノックアウトマウスやH2受容休ノックアウトマウスを用いて、P.acnes前処理LPS負荷による実試的肝炎モデルをつくり、ヒスタミンによる肝炎治療効果について、血中IL-18、TNF-α値をELISA法、血中GOT、GPT値を比色定量法で評価した。さらに、肝臓、脾臓と肺臓についてHE染色で形態変化とTUNEL法でアポトーシスについて評価した。組織中のヒスタミン、HDC、ヒスタミンの主要代謝物であるt-MHAを高速液体クロマトグラフィー法で調べ、インターロイキン18(LL-18)、TNF-αをwestern法で調べた。これらのことから、内因性誘導型ヒスタミンがH2受容体を介して肝炎を抑制し、生存期間を延長することを見い出した。現在、投稿中である。 健常人末梢血単核球およびそこからエルトリエーション法での単離した単球を用いたvitroの実験によって、ヒスタミン、加えてヒスタミンH2受容体と同じGs共役型受容体であるアドレナリンβ2受容体作用薬やプロスタグランヂン受容体EP2/EP4選択的作用薬の免疫効果についてサイトカイン産生値をELISA法で、TCR/HLA-DR、LFA-1/ICAM-1、CD28/B7、CD40/CD40Lによる細胞間シグナル伝達機構についてflowcytometry法で検討したところ、これらの刺激はIL-18やLPSによる細胞間シグナル伝達やサイトカイン産生を抑制したことが分かったので発表した。
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