研究課題/領域番号 |
15590468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 大分大学 (2004) 大分大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
小手川 喜美子 大分大学, 医学部, 助手 (20244171)
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研究分担者 |
中野 重行 大分大学, 医学部, 教授 (10033341)
小手川 勤 大分大学, 医学部, 助教授 (20264343)
佐藤 直子 大分大学, 医学部, 助教授 (30359971)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 性格特性 / lorazepam / ストレス / 競争条件 / MPI / Hostility-Guilt Scale / 睡眠障害 / テレビゲーム |
研究概要 |
1.性格特性についての検討 大分大学生96名(男性6在名,女性30名)を対象に調査した攻撃性に関するBuss-DurkeeのHostility-Guilt Scaleの得点は、正規分布を示し、23.4±8.0 (mean±SD)であった。 2.性格特性(神経質傾向あるいは攻撃性)と競争条件下における抗不安薬の効果と薬物動態 本試験では、競争条件にテレビゲームを採用し、行動学に関する教育ビデオを対照に用いた。被験者は、攻撃性の低い群(L群)と高い群(H群)の各6名を選択した。薬物には、lorazepam 1mgを用い、ゲームあるいはビデオ鑑賞(対照条件)開始30分後に服用した。採血は、服薬前から服薬後36時間にわたり経時的に行い、経時的に自覚症状および血圧・脈拍数も測定した。VASは、いずれの項目についても、ゲームおよびビデオ鑑賞時に、L群とH群で有意差を認めなかった。ゲームでは、L群に比しH群において、収縮期血圧の変化率は有意に大であったが、ビデオ鑑賞時には、両群に有意差を認めなかった。脈拍の変化率は、ビデオ鑑賞時にL群で、ゲームではH群で大きい傾向が認められた。L群とH群のいずれの場合にも、ビデオ鑑賞時とゲーム実施時の間にlorazepamの薬物動態値に有為差を認めなかった。 3.Lorazepamの薬物動態に及ぼす騒音ストレスの影響 健常成人8名を対象にした。被験者は、就眠前にlorazepam 1mgを服用した。採血は、服薬前および服薬後13時間にわたり経時的に実施した。ストレスは、5種類の騒音を用いて就寝時から1.5時間に負荷した。対照は、ストレスを負荷せずに就寝する条件とした。騒音ストレス負荷によりt_<max>の延長および投与後2時間までのAUCの減少の傾向を認め、吸収が遅延していることが示唆された。しかしC_<max>および投与後12時間までのAUCには有意差を認めなかった。
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