研究課題/領域番号 |
15590480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西堀 真弘 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (60189305)
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研究分担者 |
田中 博 東京医科歯科大学, 大学院・疾患生命研究部, 教授 (60155158)
三宅 洋一 千葉大学, 工学部, 教授 (70027895)
津村 徳道 千葉大学, 工学部, 助教授 (00272344)
田中 直文 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (90280982)
宮崎 安洋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40302848)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 分光反射率 / 分光推定 / 色再現 / 実物色画像 / 医用画像 / 色素分布推定 / 分光画像 / 機器・照明非依存 |
研究概要 |
1.健常ボランティアの皮膚や粘膜について、デジタルカメラで撮影した画像のRGB値と分光反射率の測定値を多数収集し、RGB値から分光反射率を推定するパラメータを作法した。 2.次の機能を持つソフトウェアを作成した。 (1)RGB画像の各画素のRGB値からパラメータテーブルを用いて分光反射率を推定する。 (2)推定された分光反射率と各照明の分光放射率から、各々の照明下における各画素の反射光のスペクトルを計算する。 (3)得られた反射光のスペクトル、コンピュータの表示装置の出力特性および等色関数から、実際の反射光と最も近り色刺激を網膜に与えるRGB値を各画素について計算し、照明補正画像とする。 3.再現された画像と実物の比較実験を反復し何度も微調整を加えた結果、最終的には極めて実物に近い色を再現できるシステムの開発に成功した。 4.このシステムに対し、工学系研究者による定量評価と、内科医師、皮膚科医師、_借料医師、看護師による臨床評価を行ったところ、以下の結果が得られた。 (1)細かな所見の一部は再現されていないが、概ね臨床使用に耐える色の再現性は実現されており、医学的有用性は極めて高い (2)形態診断には色だけでなく立体感が重要であり、陰影の再現精度の改善で診断精度の向上か期待できる (3)臨床現場での使用にはさらに機能を絞り、簡便に使えるよう工夫を重ねることが不可欠である 5.その後さらに研究開発を進め、当ビデオカメラで撮影した画像を分光推定し、実物色の再現と、メラニン・ヘモグロビン・酸素飽和度の色素分布がリアルタイムて表示てきる、動画像リアルタイム分光画像システムの試作に成功した。動画像は静止画像よりも遥かに大きな臨床ニースか潜在すると予想され、今後医学的有用性の検討を進める予定てある。
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