研究課題/領域番号 |
15590489
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片岡 幹男 岡山大学, 医学部, 教授 (50177391)
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研究分担者 |
倉園 久生 岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)
石川 哲也 岡山大学, 医学部, 助教授 (90221754)
柴倉 美砂子 岡山大学, 医学部, 助手 (30314694)
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キーワード | サルコイドーシス / Propionibacterium acnes / Propionibacterium granulosum / 気管支肺胞洗浄 / リアルタイムPCR |
研究概要 |
1.気管支肺胞洗浄細胞(BAL細胞)および血清の採取 岡山大学医学部附属病院呼吸器外来にて診断したサルコイドーシス(サ症)患者に気管支鏡検を実施し、気管支肺胞洗浄細胞を採取するとともに血清の採取を行い、症例の蓄積を行った。 2.BAL細胞中のプロピオニバクテリア属ゲノムのリアルタイムPCR法による定量解析 P.acnes及びP.granulosumの16 S ribosomal RNAの塩基配列より、P.acnesについてはアンプリコンサイズが182bp、P.granulosumについては102bpのForwardおよびReverseプライマーとそれぞれのPCR増幅産物にハイブリダイズするように設計したTaqManプローブを用いて、リアルタイムPCR法によりBAL細胞中のゲノムの定量を行った。P.acnesにつてはサ症27例のBAL細胞中ゲノム量は対照肺疾患15例に比し有意に高値であった。一方P.granulosumはサ症患者と対照肺疾患の間でBAL細胞中ゲノム量の有意な差は認められなかった。 3.血清抗P.acnes及びP.granulosum抗体検出のためのAntibody-capture EIA法の構築 P.annes(ATCC 6919株)の培養菌体を超音波破砕とピリジン抽出を行い、2種のEIA用抗原液を作成した.これを用いて家兎を免疫して、抗P.acnes家兎血清を作製した。さらに作製した家兎血清をprotein AアフィニティーカラムでIgG分画を採取した。P.acnes菌体を超音波破砕にて作製した抗P.acnes家兎抗体を用いてのAntibody-capture EIA法確立のため、種々の被検血清希釈率、添加抗原濃度、添加家兎抗体濃度を組み合わせて検討したが、バックグランドが高く、本家兎抗体はEIAに不適と考えられた。ピリジン抽出した抗原液により作製した家兎抗体を用いて、EIA法の至適条件について検討中である。同時に抗P.acnes家兎抗体を用いない、whole bacterial EIA法による血清抗P.acnes抗体の検出法を確立し、これら2つの方法の比較を行っている。
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