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2004 年度 実績報告書

新しい遺伝子LIGを用いた粥状硬化巣安定化の早期診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15590495
研究機関自治医科大学

研究代表者

山田 茂樹  自治医科大学, 医学部, 講師 (80220375)

研究分担者 菅野 洋  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40244496)
キーワードLIG / HIP2 / ubiquitination(ユビキチン化) / atherosclerosis(動脈硬化) / monocytes(単球) / macrophages(マクロファージ)
研究概要

本年度は、LIG/HIP2遺伝子の動脈硬化巣における発現をIn Situ法により検討した。その結果、LIG/HIP2は、粥状硬化巣において、単球マクロファージ系泡沫細胞で発現していることが確認された。動脈硬化巣における泡沫細胞のapoptosisはこれまでの我々の研究からも抑制されていることが示されている。そこで、泡沫細胞死の抑制とLIG/HIP2発現の関連を解析するために、昨年度、本研究で樹立されたLIG/HIP2抗体と単球細胞株THP-1を使用して、免疫沈降法によりLIG/HIP2分子と相互作用するapoptosis関連蛋白の同定を試みた。抗LIG/HIP2に対する2種類の多クローン性抗体は、ともにTHP-1細胞のcell lysate中のLIG/HIP2分子を免疫沈降させた。また、その共沈物中にIKB、BCL-6の存在がWestern blot法で確認された。さらに、虚血をTHP-1細胞におこさせるとその分化段階に応じたapoptosoisの誘導がみられた。これらの結果から、LIG/HIP2は、IKB、BCL-6などのapoptosis関連蛋白とassociateすることが明らかになった。さらに、虚血はLIG/HIP2を介したこれらの蛋白の細胞内蛋白のユビキチン化に影響することで、細胞死、ひいては動脈硬化の不安定化に影響を及ぼす可能性が示された。ひきつづき、単球系細胞を使用して、apoptosis関連蛋白のユビキチン化、細胞死、動脈硬化巣の不安定化の関係を解析中である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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