• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

活性型GLP-1の特異測定法の確立と糖尿病治療薬GLP-1アナログの開発への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15590503
研究機関福岡大学

研究代表者

立石 カヨ子  福岡大学, 医学部, 助教授 (60179728)

キーワードGlucagon-like peptide-1 / 活性型GLP-1 / 酵素免疫測定法
研究概要

Glucagon-like peptide-1(GLP-1)は血中グルコース濃度依存的にインスリンを分泌する作用を持っており、その分泌動態と糖尿病治療への応用が注目されている。活性型のGLP-1(7-36)アミドとGLP-1(7-37)は生体内でそれぞれ不活性型のGLP-1(9-36)アミドとGLP-1(9-37)に分解される。活性型GLP-1特異側定系を確立するために、D-グルタミン酸とD-リジンの重合体(D-GL)のB細胞に対する免疫寛容作用を利用したsite-specific抗体作成法によりGLP-1(7-37)のN端部位に対する特異抗体を作成した。[方法]GLP-1(7-25)とkeyhole limpet hemocyaninの結合物で免疫を行い、2回目と3回目の免疫のそれぞれ3日前にGLP-1(11-25)-D-GLを投与した。
[結果]1.兎で得られたポリクロナール抗体(R301,R302)の特異性は^<125>I標識GLP-1(7-36)アミドを用いた競合ラジオイムノアツセイで検定した結果、GLP-1(9-37)との交差性は0.05%以下で、N端部位を認識する特異抗体であった。一方、従来の免疫法で得られた抗体(D-GL結合物の無投与群)では100%の交差性を示し、活性型と不活性型を識別できなかった。2.GLP-1(7-36)アミド-KLHの免疫で得られたモノクローナル抗体クローン群からプレートに固相化したR301とサンドイッチ測定系が確立できる株を得た。この抗体はGLP-1(7-36)アミドとGLP-1(7-37)に同等に反応し、C末アミドは識別しなかった。3.これらの抗体の組合せにより、不活性型GLP-1とは無反応で活性型のGLP-1(7-36)アミドとGLP-1(7-37)GLP-1の両方を特異的に測定する酵素免疫測定系を確立した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 立石カヨ子: "肥満研究における最近の進歩"臨床化学. 32(1). 57-59 (2003)

  • [文献書誌] 城田京子: "ヒト卵巣におけるリラキシン(relaxin)の原始卵胞発育促進に関する検討"日本産科婦人科学会雑誌. 55(2). 204 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi