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2003 年度 実績報告書

ストレスホルモンおよび環境ホルモンの生体影響に関する研究-神経科学的手法を使って-

研究課題

研究課題/領域番号 15590504
研究機関北海道大学

研究代表者

細川 敏幸  北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)

研究分担者 蔵崎 正明  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (80161727)
齋藤 健  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40153811)
キーワードストレス / ホルモン / 環境ホルモン / シナプス / 海馬 / PC12
研究概要

各種ホルモンのPC12細胞アポトーシスへの影響
対象として我々の研究グループで継代培養しているPC12細胞を用いた。PC12細胞の培養液中に異なった濃度の各種ホルモン(Nonylphenol,糖質コルチコイド)を加え,血清を抜いた培養液に交換してアポトーシスを発生させ,その発生頻度をDNAのラダーパターンと,TUNEL(TdT-mediated dUTP-biotin nick end labeling)法により検討した。電気泳動によりDNAのラダーパターンを観察して,アポトーシスの発生の確認行った。一方、TUNEL法では、アポトーシスが発生した細胞を発色によって観察した。また,これらの作用をアポトーシスの機序の面から確認するために,アポトーシスを冗進する因子としてBad, Baxを抑制する因子としてBc1-2の活性を測定した。
これらの実験の結果,Nonylphenol投与では100ng/ml以下でもアポトーシスを亢進することが認められた(2004 Aoki et al.)。一方,糖質コルチコイドは100nMから10μMの濃度範囲でPC12細胞の培養液に投与したところ,濃度上昇に伴いアポトーシスを抑制することが示唆された。
海馬長期増強の観察手法の確立
対象は4週齢のラットから摘出した海馬切片とした。切片は摘出後,倒立型共焦点顕微鏡に設置された人工脳脊髄液(ACSF)が潅流され35℃に保たれたチェンバー内に移す。そして,上方から刺激および細胞外記録電極をCA1領域に刺入し,EPSPを確認する。このような電気生理学的な手法ならびに,電位依存性染色による二次元画像の記録手法を確立し発表した(2003 Hosokawa et al.)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Hosokawa et al.: "Imaging Spatiotemporal Patterns of Long-Term Potentiation in Mouse Hippocampus"Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci.. 358(1432). 689-693 (2003)

  • [文献書誌] M.Aoki et al.: "Nonylphenol enhances apoptosis induced by serum deprivation in PC12 cells"Life Science. 74. 2301-2312 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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