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2003 年度 実績報告書

発症予防戦略構築を目的とした妊娠中毒症に関する分子遺伝疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590508
研究機関筑波大学

研究代表者

濱田 洋実  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60261799)

研究分担者 藤木 豊  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90344887)
キーワード妊娠中毒症 / 遺伝疫学 / 遺伝子多型 / プロテオーム解析 / Clusterin
研究概要

今年度は、まず遺伝子多型解析としては、計画どおり、それまでに我々が解析した計27遺伝子の計51の遺伝子多型に加えて、さらに解析対象遺伝子を拡大して研究を遂行した。具体的には、妊娠中毒症との関連の報告がある遺伝子多型、妊娠中毒症との関連の報告がある蛋白をコードする遺伝子上の多型、循環器疾患との関連の報告がある遺伝子多型に着目して解析した。しかし、残念ながら新しい関連遺伝子多型を同定するにはいたらなかった。
一方、プロテオーム解析については、これまで行ってきたように二次元電気泳動システムを用いて得られた2-D PAGE像を電気泳動画像解析システムにて解析する方法を用いて研究を遂行した結果、Clusterinが妊娠中毒症と関連することを確認することができた。その成果をProteomics誌(4巻2号,pp.537-543,2004年)に発表した。
本症患者の環境要因、生活習慣の調査についても、当初の計画どおり、まずすでに検体を採取してある重症妊娠中毒症妊婦について再調査を行った。食生活や運動量、生活環境や生活上のストレスの有無について直接面談して情報を収集した。その際、再度本研究に関するインフォームド・コンセントをとり直した。現在これらのデータを集積、解析中であり、来年度には遺伝素因と生活環境要因を組み合わせた新しい妊娠中毒症予防の戦略を立てたいと考えている。
以上のように、今年度は概ね当初の計画どおりに研究を遂行することができ、また成果の一部を学術誌に発表することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Watanabe H, Hamada H, et al.: "Proteome analysis reveals elevated serum levels of clusterin in patients with preeclampsia"Proteomics. 4・2. 537-543 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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