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2005 年度 実績報告書

発症予防戦略構築を目的とした妊娠中毒症に関する分子遺伝疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590508
研究機関筑波大学

研究代表者

濱田 洋実  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60261799)

研究分担者 藤木 豊  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90344887)
キーワード妊娠中毒症 / 遺伝疫学 / 遺伝子多型 / プロテオーム解析
研究概要

平成17年度は、前年度にプロテオーム解析によって固定できた新規関連蛋白の候補としての計3つのスポットについて、その蛋白の特定を行う研究を遂行した。妊娠中毒症妊婦およびコントロールとしての正常妊婦を対象とし、本研究の意義・目的・方法について口頭ならびに文書で十分説明した上で、インフォームド・コンセントを文書で得た後、イムノアッセイ法を用いて、患者血清とコントロール妊婦血清におけるその蛋白の量的差異の確認を行った。しかしながら、いずれの蛋白についても有意差はなく、本症新規関連蛋白とは言えなかった。なお、遺伝子多型解析については、新たに報告された関連の可能性のある候補遺伝子について解析を施行したものの、従来報告されていない新しい本症関連遺伝子多型は同定できなかった。
なお、これらの研究遂行の過程で、上記の対象妊婦の臨床像から本症と動眼神経麻痺の関連について新たな知見を得ることができたため、これを報告した。
一方、本症患者の環境要因・生活習慣の調査では、高血圧や妊娠中毒症の家族歴、肥満、塩分の過剰摂取が本症患者で多い傾向を明らかにすることができた。しかしながら、これらの環境要因・生活習慣と、我々が過去に報告してきた様々な本症関連遺伝子多型(Journal of Medical Genetics, 1997 ; Journal of Human Genetics, 2000 ; Thrombosis and Haemostasis, 2001 ; Journal of Human Genetics, 2002)との交絡・共同作用については、症例数が少ないこともあり新しい知見を得るには至らなかった。
以上のように、概ね当初の計画通りに研究を遂行することができたものの、本研究は個人の遺伝子型に応じた効果的な個人化医療としての妊娠中毒症の予防戦略構築につながるものであり、今後も症例数を増やし引きつづき研究を行っていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Third nerve palsy and serous retinal detachment with preeclampsia2006

    • 著者名/発表者名
      Hideki Watanabe et al.
    • 雑誌名

      Hypertension in Pregnancy 25・1(in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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