研究課題/領域番号 |
15590555
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
竹森 幸一 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (50003546)
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研究分担者 |
浅田 豊 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (00315532)
山本 春江 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (00315540)
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キーワード | 生活習慣 / 食塩過剰摂取 / シナリオ学習 / チューターガイド / PBL / 食生活 / 教育モデル / 血圧 |
研究概要 |
本研究の目的は、大学における新たな教育方法、すなわち学生がある事例をもとにしたシナリオに基づいて、自主的、自立的に学習し、学生間で相互に助け合いながら学習するという教育方法であるPBL(Problem Based Learning)の手法を、地域住民の生活習慣改善に応用した新しい教育モデルを開発することである。 青森県N町で減塩学習会を開設した。当初の計画では平成15年12月から16年3月までの3ヶ月の減塩学習会を予定したが、町の希望もあり、平成15年12月から平成16年5月までの5ヶ月間に変更した。平成15年11月、町の基本健診の結果、「塩分摂取量が多いと思われる方」や「高血圧(疑い)の方」を対象に、N町環境保健課から減塩学習会参加者と尿中塩分検査希望者を募ったところ、参加群31名(平均年齢58.0歳)、検査群27名(平均年齢55.0歳)、役場職員の検査群47名(平均年齢44.4歳)の参加が得られた。学習会は6回から成り、3月末で4回まで終了し、5、6回は平成16年4月と5月に行われる予定である。学習会に先立ち、町の食生活改善推進員を中心としたチューターを対象に新しい教育モデルの学習を行った。学習会の内容は第1回、学習会全体の説明、塩分調査キットの使い方の説明、「食塩と健康」の講演、血圧測定、身体計測。2回目、塩分調査結果の説明、グループ作り(自己紹介)、生活習慣に多くの問題がある夫婦が登場するシナリオをもとに、問題点は何かについて話し合う、グループごとの発表。3回目、シナリオをもとにグループで解決策を考える、グループ発表、次回の調理実習の計画づくり。4回目、調理実習を通して、解決策が生活の中で実践できるか確認、実習結果の発表。5回目に学習終了後の塩分測定のキットを配布し、6回目にその結果を報告する予定。学習前の尿中塩分は参加群11.2±2.7g、検査群12.0±2.6、役場検査群12.9±2.8(M±SD)であった。
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