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2004 年度 実績報告書

平均赤血球容積・γ-GTP・質問紙法による飲酒量指標確立のための検討

研究課題

研究課題/領域番号 15590559
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

福元 耕  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70287283)

研究分担者 和田 高士  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (00191825)
キーワード平均赤血球容積 / ビタミンB12 / 葉酸 / 適正飲酒量 / γ-GTP
研究概要

エタノール量140g/週以下は脳梗塞の発症頻度を低下させるなど、少量の飲酒は健康にプラスに働くことが疫学的研究からも広く認められている。合併症などなく病的でない飲酒者を対象にして,適正飲酒量に対する指標としての平均赤血球容積(以下MCV)、γ-GTPカットオフ値を検討した。
当施設受診者のうち胃切除を受けた者,血清鉄が基準値未満,B型肝炎抗原陽性,C型肝炎抗体陽性の者を除外した。またMCVの上昇要因にはビタミンB_<12>,葉酸がある。ビタミンB_<12>,葉酸のMCVへの関与を検討したが、関与は認めなかった。(1)対象者の年齢(2)1週間のエタノール量(3)1週間の飲酒日数(4)飲酒年数。以上の項目を質問紙法により調査した。さらに対象者を1週間の飲酒量(=エタノール量)により5群に分けた。(男性)1群:非飲酒群,2群:150g未満,3群:150以上-300g未満,4群:300以上-450g未満,5群:450g以上。女性は男性に比較して飲酒量が少量かつ,短期間で肝障害が引き起こされるため,次の5群に分けた。(女性)1群:非飲酒群,2群:50g未満,3群:50以上-100g未満,4群:100以上-150g未満,5群:150g以上。男女ともにエタノール量の増加に伴いMCVは増加した。男性のγ-GTPはエタノール量増加に伴い増加したが、女性はその傾向がみられなかった。以上からMCVは男女ともに飲酒量の指標になり、γ-GTPは男性の飲酒量指標になることが明らかになった。男性の適正飲酒量(150g)に見合うMCV92fL(感度60.5%)、γ-GTP40IU/L(同62.9%)、女性のそれ(50g)はMCV90fL(同64.1%)、γ-GTP17IU/L(61.7%)であった。なおビタミンB_<12>,葉酸の採血および,健診データの使用については,疫学研究に関する倫理指針に基づいて研究内容を説明し承諾の上行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mean corpusculr volume is equivalent to γ-GTP as an indicator of alcohol intake2004

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Fukumoto
    • 雑誌名

      Health Evaluation and Promotion 31・4

      ページ: 6-10

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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