研究概要 |
15年度はタイプIIコラーゲン誘導関節炎(CIA)モデルマウスを用いた鍼の治療効果の検討を行った。 本来の実験に入る前に、鍼を打つ部位、置鍼時間、鍼刺激を行う頻度と間隔などの検討のために3回の実験を行った。 この3回のCIAモデルマウスを用いた実験において、(1)四肢の関節炎の重症度を、変化のないものを0点、指1本の腫れを1点、指2本の腫れを2点、指3本以上の腫れを3点、手の甲の腫れを4点とするスコア法による評価 (2)タイプIIコラーゲンに対する自己抗体かの測定(ELISA法) (3)フローサイトメーター法による脾臓、リンパ節の免疫細胞組成の検討(T,B細胞の割合、T細胞のCD4とCD8陽性細胞の割合)を行った。 その結果、有意差のある結果は得られていないが、2回目の実験結果から、鍼を打つ部位としてはマウスの両膝関節と両手関節、置鍼時間は5分、鍼刺激は週3回、隔日の頻度で2週間行うことがいいであろうと考えられた。 その他、間接の組織学的評価として、HE染色とTRAP染色による組織の比較・検討を行っているところである。
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