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2003 年度 実績報告書

Wilson病における遺伝子解析を基にした治療法の選択に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590632
研究機関金沢大学

研究代表者

岡田 俊英  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (20251944)

キーワードWilson病 / 治療 / 臨床型遺伝子型関連
研究概要

Wilson病は銅の移送障害のため余剰銅が種々の臓器に沈着し様々な臨床症状を呈する常染色体劣性遺伝疾患である。本疾患における遺伝子型臨床型関連については、一定の臨床型を示す特定の変異は存在しないと報告がされてきたが、我々は変異により生じる蛋白構造変化と臨床型関連につき着目し、2つの疾患起因性変異の内少なくとも1つがmissense変異の群(M型)と変異2個両方ともがtruncated proteinとなるようなinsertion, deletion, splice site変異、nonsense変異からなる群(T型)の2群に分類し、臨床型と検討したところ有意にtruncated群で劇症肝不全の発症率が高いことを見い出した。更に従来よりキレート剤を服用し、一旦は病勢が落ち着いても、数年単位で病変が進展し最終的には不幸な転帰をとる患者(キレート剤無効群)の存在が言われているが、我々の施設においても同様な症例を経験し、それらの遺伝子解析の結果ではtruncated型との関連が強く疑われた。これらより本研究では、遺伝子型(M型 T型)とキレート剤治療効果につき検討することを目的とした。現在遺伝子解析を施行している邦人Wilson病72家系を対象として、各症例をM型T型に分類し、種々の臨床データーを経時的に解析する。遺伝子型が判明している患者のうち、現時点で9家系11症例(T型:5症例、M型:6症例)の検討を行なってるが、血小板、ALTの変動を用いたスコアではT型がM型に比べてスコアが高い傾向が見られた。今後検討症例数を増加させ更なる検討を行なう予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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