研究概要 |
クローン病や潰瘍性大腸炎な:どの炎症性腸疾患に対して有効な治療薬剤である抗TNFα抗体の有用性について免疫学的側面から基礎的な検討を行った。我々が有する2種類のTumor Necrosis Factor Receptor (TNFR)ノックアウトマウスのうち、trinitrobenzene sulphonic acid (TNBS)を投与して大腸粘膜により強い炎症性変化をきたすTNFR-1KOマウスから、大腸粘膜の採取を行った。そしてNF-kB,STAT3,AP-1, C/EBRの測定方法について基礎的な検討を行った。また、それぞれのサイトカインレセプターをFlow Cytometryを用いて測定方法について検討した。またプロテオーム解析に関しては、質量分析計による解析方法の確立について基礎的な検討を行った。なお、臨床的な検討として、潰瘍性大腸炎患者から大腸内視鏡検査時に生検によって大腸粘膜の採取によるサンプリングを行った。
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