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2004 年度 実績報告書

消化管免疫担当細胞活性化における細胞内カルシウム動員の役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15590637
研究機関浜松医科大学

研究代表者

伊熊 睦博  浜松医科大学, 医学部, 助手 (00275108)

研究分担者 梶村 昌良  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40252184)
金岡 繁  浜松医科大学, 医学部, 助手 (00252172)
キーワード炎症性腸疾患 / 消化管免疫 / 細胞内カルシウム
研究概要

消化管免疫細胞の機能を評価すべく下記の研究を行い成果を得た。
(1)消化管上皮細胞において抗原認識や、薬物耐性に関与するアニオントランスポーターの機能評価を行った。この際、最も重要な細胞膜輸送体の一つである消化管Cl-HCO_3 exchangeの制御機構に関しては基礎的データが乏しく、本研究では、細胞内陰イオン依存性の交換輸送メカニズムを細胞並びに小胞体レベルで明らかにした(論文発表)。更に消化管細胞における免疫応答の重要な役割を担うABCトランスポーターの検討から、CIチャンネル動態のATP依存性を明らかとし、更に蛋白構造の微細な変化が齎すチャンネル機能の減弱に付いて明らかとした(論文発表)。
(2)消化管免疫担当細胞IEL及びLPLの細胞内サイトカインとその放出、並びにカルシウムのリアルタイム計測系を確立した。強制刺激下でのサイトカイン陽性細胞の変化には、これ迄知られていない、Protein kinase非依存性の変化があることを見いだした。更にはIELでのCD54(ICAM-1)の選択的発現、並びにCD4陽性細胞におけるCD11a(LFA-1)の優位な発現が確認され、これは局所での粘膜免疫応答に、これらの接着因子が関与する可能性を示した(論文発表準備中)。今後は本実験系を発展させ、具体的免疫活性化のプロセスを細胞内カルシウム動態との比較で検討予定としている。
(3)炎症性腸疾患患者での消化管免疫細胞機能を評価する為に、ヒト血液中から、生理学的検討を行いうる活性を擁する細胞免疫担当細胞の単離法の確立を目指した。これは未だ経過途上であり本研究報告後も引き続き基礎的実験を重ねる必要がある。また、手技の確立後は、上記(2)の手法で得られる消化管由来細胞との機能比較を行い、統合的評価の手法を確立すべく研究を発展させたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2003

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Normal gating of CFTR requires ATP binding to both nucleotide-binding domains and hydrolysis at the second nucleotide-binding domain.2005

    • 著者名/発表者名
      Mutsuhiro IKUMA
    • 雑誌名

      Proceedings of the National Academy of Sciences USA. 102(2)

      ページ: 455-460

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Characterization of CI-HCO_3 exchange in basolateral membrane of rat distal colon.2003

    • 著者名/発表者名
      Mutsuhiro IKUMA
    • 雑誌名

      American Journal of Cell Physiology 285(4)

      ページ: 912-921

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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