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2004 年度 実績報告書

肝細胞癌における骨髄由来肝幹細胞の関与と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15590661
研究機関長崎大学

研究代表者

濱崎 圭輔  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50333521)

研究分担者 中尾 一彦  長崎大学, 保健管理センター, 助教授 (00264218)
キーワード肝細胞癌 / 骨髄幹細胞
研究概要

骨髄由来の幹細胞は成熟肝細胞に分化し得ることが知られており、様々な肝障害の肝再生において重要な役割を担っていると考えられている。今回我々は、マウスの化学肝発癌モデルを用いて、骨髄由来の幹細胞が肝細胞癌の発生に関与するかを検討した。
雄のbeta-galactosidase(beta-gal)トランスジェニックマウスの骨髄を同系の雌マウスに移植した。diethylnitrosamine/Phenobarbital (NDEA/PB)を1年間投与することにより肝癌を誘発した後、肝組織をx-gal染色、免疫組織染色、Fluorescence in situ hybridization(FISH)法にて検討した。レシピエントマウスの40%が生存し、多発肝細胞癌が発生した。beta-gal陽性の成熟肝細胞はNDEA/PB処理マウスにおいて散在性にクラスターとして認められた。一方、NDEA/PB無処理の群においてはbeta-gal陽性の肝細胞はみられなかった。NDEA/PB処理マウスでみられたbeta-gal陽性の成熟肝細胞は、FISH法においてもY染色体が陽性であった。しかしながら肝細胞癌は全てbeta-gal、Y染色体ともに陰性であった。また、beta-gal陽性の成熟肝細胞はCD34、alpha-fetoprotein染色は陰性であった。
我々のモデルにおいて、骨髄由来の肝幹細胞は肝細胞癌発生において明らかな関与は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Bone marrow engraftment in a rodent model of chemical carcinogenesis but no role in the histogenesis of hepatocellulsr carcinoma2004

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa H et sl.
    • 雑誌名

      GUT 53・6

      ページ: 884-889

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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