• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

ヒト大腸におけるclass II MHC分子結合抗原ペプチドからみた粘膜免疫

研究課題

研究課題/領域番号 15590676
研究機関大阪市立大学

研究代表者

押谷 伸英  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20231235)

キーワードHLA-DP / 免疫吸着カラム / 炎症性腸疾患
研究概要

大腸癌、クローン病、および潰瘍性大腸炎患者から外科的に切除された下部消化管を用いて、CHAPSを含有する組織溶解液を用い、腸管ホモジェネートを作成した。正常対象としては、大腸癌患者の非癌部健常粘膜を用いた。得られたホモジェネートから超遠心分離を行い、まず細胞分画を分離した。ついで孔経22ミクロンのミリポアーフィルターにて可溶性分画を分離した。抗ヒトHLA-DP抗体を固層化した免疫吸着カラムに、上記可溶性分画を流入し、抗HLA-DP抗体と可溶性分画中のHLA-DP分子の結合を行った。免疫吸着カラムを十分に洗浄した後、pH10.5のアルカリ性分離バッファーにて抗HLA-DP抗体と結合していたHLA-DP分子を分離溶出した。上記にて得られたHLA-DP分子には、その抗原把握部位に抗原提示細胞から提示された抗原ペプチドが結合していると想定される。得られたHLA-DP分画をDS-PAGEにて分離解析したところ、その分子量から得られた分画はHLA-DP分子であることが判明した。このHLA-DP分子には抗原提示部分となるペプチドがその抗原提示間隙にとらえられているので、塩酸の添加により溶液のpHを酸処理を行うことによりHLA-DP分子の抗原把持間隙から抗原ペプチドの分離を行い、分子量1万の限外濾過膜によりHLA-DP分子と低分子である抗原ペプチドの分離を行った。免疫吸着カラムに使用する抗HLA-DP抗体に関していくつかの検討を行い、高力価で効率的にHLA-DP分子を結合できる抗体が決定できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Oshitani N et al.: "Analysis of intestinal HLA-DR bound peptides and dysregulated immunre responses to enteric flora in the pathogenesis of inflammatory bowel disease"Int J Mol Med. 11. 99-104 (2003)

  • [文献書誌] Sawa Y, Oshitani N et al.: "Comprehensive analysis of intestinal cytokine messenger RNA profile by real-time quantitative polymerase chain reaction in patients with inflammatory bowel disease"Int J Mol Med. 11. 175-179 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi