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2003 年度 実績報告書

肝類洞内皮細胞機能の遺伝子工学的制御

研究課題

研究課題/領域番号 15590690
研究機関順天堂大学

研究代表者

竹井 謙之  順天堂大学, 医学部, 助教授 (10306954)

研究分担者 丸山 厚  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40190566)
榎本 信行  順天堂大学, 医学部, 助手 (20348973)
池嶋 健一  順天堂大学, 医学部, 講師 (20317382)
キーワード類洞内皮細胞 / ヒアルロン酸 / ヒアルロン酸グラフト化ポリLリジン櫛形共重合体 / 遺伝子デリバリ / 相分離性ナノ会合体 / ステルス効果
研究概要

細胞特異性と細胞内ソーティング能を併せ持つ、類洞内皮細胞へのDNA送達システムの最適化を行った ヒアルロン酸グラフト化ポリLリジン櫛形共重合体(PLL-g-HA)において、ヒアルロン酸(HA)とポリLリジン(PLL)の分子量を変え、また、PLL backboneへのHAの導入密度を変化させ、DNAとの結合能を解析した。その結果、PLL Mn 4.6x10^4、HA Mn 1.5x10^4、PLL : HA=57:43にて最適のDNAとのナノ会合体形成能が得られた。PLL-g-HAはDNA2重鎖の安定化作用を呈し、水溶液中に極めて安定に分散することが示された。PLL : DNA電荷比約1.0にてPLL部位はDNAと電荷的に結合して凝縮体compactionを形成、PLL-g-HAのHA側鎖は陰電荷を持つにもかかわらず、PLLとは相互作用を持たず、PLL/DNA複合体の表面を覆うように遊離した状態で存在した(相分離性DNAナノ会合体)。このことは、HAがリガンドとして作用するために合理的であるのみならず、水和した陰性電荷HAがもたらすSteric exclusion効果により、細胞膜等との非特異的相互作用を回避する効果、すなわち、ステルス特性が得られることを示している。さらに、本組成のPLL-g-HAとプラスミドDNAとのナノ会合体はin vitroおよびin vivoで類洞内皮細胞にHAレセプタを介して特異的に取り込まれ、endosomeからlysosomeに移行する過程で一部は逸脱し、効率良く細胞核内に移行し、導入後72時間までレポーター遺伝子の発現が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takei Y, Maruyama A, et al.: "Targeted gene delivery to sinusoidal endothelial cells : DNA nanoassociate bearing hyaluronan-glycocalyx"FASEB Journal. 電子版. 10.1096/fj.03-0494fje (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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