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2003 年度 実績報告書

閉塞性動脈硬化症に対するコロニー刺激因子を用いた非侵襲的再生医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15590732
研究機関岐阜大学

研究代表者

荒井 正純  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00202721)

研究分担者 藤原 久義  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80115930)
竹村 元三  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40283311)
湊口 信也  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20190697)
キーワード顆粒球コロニー刺激因子 / 閉塞性動脈硬化症 / 骨髄細胞 / 血管新生
研究概要

ウサギの下肢虚血モデルを作成し、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の局所注射により下肢の血流改善や血管の新生、さらには潰瘍や壊疽の縮小が得られることを明らかにした。
そのデータに基づき、既に臨床で下肢の動脈硬化性末梢動脈疾患を有する症例のうち従来の内科的または外科的治療が不可能な症例に対してG-CSFを皮下注射し末梢血への動員された骨髄細胞による血管再生治療を行っている。現在までに15例の症例の蓄積があり、種々の血流指標や自覚症状の改善で評価されるその治療効果は、従来の薬物治療のみで治療した場合と比較して有意に大きいことがわかってきている。
(ABPI:G-CSF治療群 治療前0.55±0.04→治療後0.61±0.04,従来薬治療群 治療前0.53±0.05→治療後0.50±0.05、経皮酸素分圧(mmHg):G-CSF治療群治療前25±4→治療後36±4,従来薬治療群 治療前33±4→治療後32±4)
また、我々は、既にその有効性が報告されている(Lancet 2003)、骨髄細胞を直接採取してその中の単核細胞を虚血下肢に筋肉注射する症例群(骨髄細胞移植群)も設け、その効果をG-CSF治療群と比較した。その結果、G-CSFの血流や自覚症状の改善効果は骨髄細胞移植とほぼ同等であることがわかった。
これまでG-CSF治療に伴い重篤な副作用や合併症は認められておらず、非侵襲的な再生医療の方法としてG-CSF治療が十分に期待できると考えている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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