研究課題/領域番号 |
15590749
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 万里 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助手 (30359898)
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研究分担者 |
宮川 清 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (40200133)
吉栖 正生 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20282626)
石田 隆史 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40346482)
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キーワード | ゲノム傷害 / ゲノム修復 / 動脈硬化 |
研究概要 |
(1)血管平滑筋細胞における酸化ストレスによるゲノム損傷、修復機構 培養血管平滑筋細胞において、酸化ストレスによりゲノム傷害をきたすか否か検討するため、H_2O_2を投与し、thymine glycol及び8-oxo-guanidineに対する抗体を用いたimmunocytochemistryを行った。thymine glycol及び8-oxo-guanidineを用いたDNA損傷の検出は容易でなかったが、DNAseを用いるなどの調整により検出が可能となった。H_2O_2の濃度および暴露時間を変化させ観察を行ったところ、30μM以上のH_2O_2投与により、15分以降30分をピークに核内にthymine glycol及び8-oxo-guanidineの染色が認められ、ゲノムに酸化的損傷の生じたことが確認された。ゲノム修復に関しては、DNA二重鎖切断に対する修復機転に関与するRad51と、酸化的損傷に対する修復機転に関与するといわれているBRCA1の核への集積が認められ、修復機転の活性化が確認された。ただし、Rad51とBRCA1の局在は一致しなかった。一般に、酸化ストレスではDNA二重鎖切断は生じないとされており、酸化ストレスによるRad51の集積は新しい知見である。 (2)ゲノム修復遺伝子の遺伝子多型と心血管疾患 ゲノム修復遺伝子の遺伝子多型と心血管疾患との関連を調べるため、ヒト血液よりDNAを分離し、PCR-RFLP法により個々のゲノム修復遺伝子XRCC3の多型を決定した。現在717名の同意を得た血液提供者より採血を行い、697検体の多型を決定した。遺伝子多型と心血管疾患との関連は現在解析中である。
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