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2003 年度 実績報告書

心筋細胞肥大における受容体活性化Ca^<2+>チャネルTRP蛋白質の役割解析

研究課題

研究課題/領域番号 15590756
研究機関九州大学

研究代表者

佐藤 真司  九州大学, 医学部附属病院, 講師 (60274445)

研究分担者 井上 隆司  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30232573)
住本 英樹  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30179303)
キーワードTransient Receptor Potential Protein / GTP-binding Protein / 心筋細胞肥大 / Ca^<2+> / カルシニューリン / アデノウィルス・ベクター
研究概要

研究初年度はTRP7機能解析のための基礎実験を行った。
(1)Dah1食塩感受性ラットを用いて、正常心筋に比べて肥大心筋ではTRP7 mRNA発現が亢進していることを見いだした。これは、TRP7が心筋肥大の過程に関与している可能性があることを示唆する。
(2)Mouse TRP7 cDNAをFLAG-tag付き発現ベクターに組み込みTRP7発現ベクターを作製した。
(3)HEK293細胞を用いて上記TRP7-FLAG遺伝子発現ベクター導入実験を行った。
1.Fura-2を用いた細胞内Ca^<2+> transient測定により、従来報告されているように、TRP7がアゴニスト刺激により活性化されるCa^<2+>チャネルとして機能することを確認した。
(4)リポフェクション法を用いたラット新生児培養心筋細胞への遺伝子導入実験を開始した。
1.GFPを遺伝子発現マーカーとした、Fura-2によるアンギオテンシンII刺激時細胞内Ca^<2+> transient測定系を確立した。これは次年度に予定しているTRP7過剰発現心筋細胞における細胞内Ca^<2+> transient測定に必要な実験系である。
2.Phalloidinによりアクチン線維を染色し共焦点レーザー顕微鏡で観察した。アンギオテンシンII刺激によりアクチン線維の著明な発達、即ち心筋肥大の形態学的変化を確認した。
3.心筋肥大の生化学的マーカーであるatrial natriuretic factor (ANF)とFLAG-tagの二重免疫染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡で観察した。アンギオテンシンII刺激によりANFの発現亢進が認められたが、予想に反して、FLAG陽性細胞ではむしろANF発現の低下が認められた。TRP7発現細胞ではアンギオテンシンII刺激によりアポトーシスが起こっている可能性があるので、その確認のため現在TUNELを施行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Satoh, Y.Ueda, et al.: "Beneficial effects of angiotensin-converting enzyme inhibition on sarcoplasmic reticulum function in the failing heart of the Dahl rat."Circulation Journal. 67・8. 705-711 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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